当店では腕時計・掛け時計などのオーバーホールも承っています。

ROLEX,オメガ、カルティエなどの舶来時計の修理や電池交換も致しております。

金額は修理内容や品物によって異なりますので、無料でお見積もりいたします。

お気軽にお問い合わせください。

 時計バンドの調整もご相談ください。

「時計の電池切れ」にご注意!

クォーツ時計は、一般に電池を動力源として駆動しています。

しかし、電池が切れた状態で長期間放置しますと、電池内の電解液が漏れ出し、時計本体にサビなどの損傷を与えることがあります。

また、時計を止めたままにしていますと、時計の潤滑油が固化し、動かなくなることがあります。

時計が止まった場合は、できるだけ早期に電池の交換を行ってください。

置時計や掛け時計の場合は一般の乾電池がよく使われていますが、買い置き乾電池の場合、ときおり自然放電をしていて電圧がなくなっている場合があります。できるだけ買いたての電池をお使いください。

腕時計の場合は、電池交換を時計店に依頼することとなりますが、電池交換時に裏蓋を開閉する際に、時計周辺部に付着したサビやゴミが機械内に侵入し、作動不良となることがあります。

腕時計の電池交換は、時計の修理対応が出来る店に依頼することをおすすめします。

当店では液漏れなどが起こりにくく、水銀・鉛ゼロの、時計にも環境にも優しい「セイコー純正電池」を使用しています。

また、最近多くなってきたソーラー発電ウォッチで、充電不足による作動不良のご相談が多くなってきています。

ソーラーウォッチは太陽光などの光で発電し、内部の充電用電池に充電した電気で作動することで電池交換の必要がない時計です。

一般的にはフル充電の状態で3~6か月作動するものが多いのですが、引き出しにしまい込んだりなど充電不足が続くと、止まってしまうことがあります。

できれば、月に一度ぐらい、文字盤に直射日光が当たるように半日程度充電してください。

 

腕時計の中をのぞいてみましょう

時計は「セイコー5」(7S26)です。

クォーツが出回るまでは自動巻き、カレンダー付の人気モデルでした。

今では海外用のモデルとなり、日本へは逆輸入の製品として入ってきています。(セイコーの国内用カタログには掲載されていません。)

時間の精度ではクォーツと比べ物になりませんが、ゼンマイの力で動く仕組みは見ていて楽しく、何か温かみを感じます。

時計表側の写真です。

針、文字盤を取り外し、日付や曜日の板を止めているおさえをはずした状態です。

日付、曜日がついている分、カレンダーを送る歯車や早送りの歯車など、カレンダーなしの時計と比べると多くのパーツが使われています。

時計裏側の写真です。

自動巻きのローターを取り外した状態です。

左のほうにテンプがあります。

テンプ、アンクルと輪列受けを取り外した状態です。

右下にある大きな歯車が香箱車で、中に動力源となるゼンマイが入っています。

中心の歯車は四番車で、秒針とつながっています。

左上の歯車はガンギ車で、アンクルと組合わせて、歯車を一つずつ送る働きをします。

 

歯車などを取り外した状態です。

香箱車の中のゼンマイの油が汚れています。

ルーペで見ると、歯車や軸受け部分も油が固まっています。

本体や歯車などのパーツを洗浄液できれいに洗い、その後、乾燥させます。

洗浄した。パーツ類です。

洗浄液で洗浄後、専用の刷毛で残った汚れを落とします。

ゼンマイもきれいになり、本体もピカピカになりました。

必要な部分に適量のオイルを注油し、がたつきなどをチェックしながら組み立てていきます。

オイルの注油しすぎは不調の原因となるため、適量を確認しながら注油します。

時計の不調原因

時計の不調にもいろいろな原因があります。また、機械式時計とクォーツなどの電子式時計共通の、また、それぞれ独自の原因もあります。

時計不調の主な原因と対策

異物の混入

・綿ぼこりやゴミ、また、組み立て用のネジの脱落したものなどが歯車に絡む。

・水その他液体の侵入。

対策

混入した異物を取り除く。多くの場合、オーバーホールが必要です。

特に水などの液体が浸入した場合は、部品が錆びるため、一刻も早い処置が必要です。

油切れ

潤滑のための油が固化し、歯車などがスムーズに動かなくなります。

対策

時計を分解し、洗浄、注油する。(オーバーホール)

部品不良

落下などのショックや経年変化により部品が不良となる。

対策

不良部品の交換・調整。機械内の部品の場合はオーバーホール。

機械式時計特有の不調

時計の磁化

時計、特にテンプのひげゼンマイが磁化するとひげゼンマイどうしが引っ付いてしまい、時間を正確に測ることができなくなります。

対策

磁化した部分の磁気抜きを行う。

クォーツ特有の不調

電池からの液漏れによる腐食

電池がなくなってから長期間放置すると、電池の電解液が漏れ出し、時計を腐食させることがあります。

対策

腐食部分の磨きおよび腐食部品の交換。

腐食部分が広範囲にわたると修理できない場合もあります。電池交換はお早めに。

発振回路・コイル不良

電池寿命が短い、精度不良、止まるなどの症状があります。

対策

不良部品の交換。

ほとんどの発振回路は、一定の振動をする水晶発振体と、その信号を制御する回路部分が一体となっているため、一体の交換となります。